ウォッカの度数は?アルコール度数が高いウォッカランキング!
ロシア・中東欧で親しまれる蒸留酒であるウォッカ。
ライ麦や大麦、ジャガイモなど穀物によって作られるのが主流ですが、フルーツによって味付けされたタイプのもあります。
アルコール度数が高いことで知られている蒸留酒のウォッカですが、一般的なアルコール度数はおおよそ40%です。
銘柄や製品によって度数が異なりますが、多くのものが40%台に集中しているためこのように表現されます。
さすが、雪国で作られている蒸留酒だけあり、アルコール度数は高めです。
また最も高い度数となると、その数字は90%を超えてきます。
酒好きの私が選ぶ、おすすめのウォッカランキングベスト5!でも紹介していますが、最高度数はなんと96度にもなります。
他のお酒のアルコール度数は、ビールが5%、日本酒が15%、焼酎が25%ですから、日本で主流となっているお酒と比較してもウォッカの度数がいかに高いかが解ります。
ちなみにロシアではお酒=ウォッカを指していて、それ以外のビールやワインはお酒と思っていない人もいます。
度数が強いぶんアルコールの香りも強く感じられるといった特徴がありますが、なかにはアルコール臭を抑えてある商品も多いため、それぞれの商品の特徴を知っておくと上手に楽しむことができます。
アルコール度数が高いウォッカランキング
ウォッカは世界各国様々な銘柄がありますが、その中でも最もアルコール度数が高いのがポーランド産のウォッカ「スピリタス」です。
70回以上蒸留を繰り返し、高いアルコールを抽出して作られたウォッカで、そのアルコール度数は96度。
ウォッカに限らず世界中のあらゆるお酒の中でもナンバーワンの度数を誇ります。
アルコール度数が高すぎるため、これをそのまま飲むのは滅多なことですが、もちろんストレートでも飲めないことはありません。
ストレートで飲むとまずは刺すような痛み、強い焦熱感に襲われますが、それを過ぎると不思議と甘みを感じるようになると言われています。
ただ基本的には医療用や果実酒、カクテルなどを作る際に使われることがほとんどなので、ストレートはメジャーな飲み方ではありません。
またその高すぎるアルコール度数からほんの少しの火種でも発火してしまうので、保管場所など取り扱いにも注意が必要なお酒です。
2番目に高いアルコール度数を誇るウォッカは、意外にも日本産です。
「ドーバースピリッツ88」という商品で、アルコール度数は88%あります。
そもそも日本で広く親しまれている焼酎はウォッカと同じ蒸留酒ですから、その製造技術を応用することでここまでアルコール度数の高いウォッカを作ることができるというわけです。
ドーバースピリッツ88は純粋の酒精をそのままに度数を上げて作られているので、フルーツなどとの相性が良く、カクテルベースに最適なウォッカとして知られています。
日本産のドーバースピリッツ88と同率2位のアルコール度数を誇るのが、ブルガリア産のウォッカ「バルカン176」です。
原料は厳選された大麦のみで、たった3回の蒸留でアルコール度数を上げてある、他と比べても珍しいウォッカです。
白樺活性炭による濾過時に水分量を調整することで、少ない蒸留数でもこの度数を実現しています。
良質なグレーンの旨みを味わえるのが特徴で、カクテルのベースにすると香ばしい薫りも一緒に楽しむことができる、プレミアムウォッカです。
アメリカで生まれた高度数のウォッカ、デビルズ・スプリングス・ウォッカ。
文字通り、悪魔が跳びはねるようなアルコール度数80%。
ストレートやショットで飲まないようにしたほうが身のためです。
クレプカヤとは「強い」という意味のロシア語。
真冬のシベリアでも凍らないアルコール度数56度のパンチ力抜群のウォッカです。
強い中にもしなやかな風味を感じられるのは、やはりロシアの正統派ウォッカだからでしょうか。
第6位 55度 奥飛騨ウォッカ
日本産ウォッカが6位にランクインです。惜しくも1%及びませんでした。
アルコール度数が高いながらも、滑らかで甘味の残る味わいがあるウォッカです。
第7位 50度
ダンツカ50 ・・・ヨーロッパの若い世代に人気のアルミ製シェーカー型ボトル。グレーンのみで作られる。
ニコライ50 ・・・ストレートやロックがおすすめだが、クリアな風味なのでカクテルにも使える。
スミノフブルー50 ・・・ピエール・スミノフがロシアで発売したウォッカ。活性炭濾過したクリアな味わい。
ストリチナヤブルー ・・・柔らかな口当たりと繊細な香り。ロシアのバイカル湖畔で製造。
ストロワヤウォッカ ・・・「食卓の」を意味する澄み切った味わいのウォッカ。ロシアのバイカル湖畔で製造
ウィルキンソンウォッカ50 ・・・大麦とトウモロコシを蒸留させ白樺の木炭で濾過。透明感の強い味わい。
ウォルフシュミット レッドラベル ・・・ラトヴィア共和国で生まれた純度が高い銘柄。ロシアのロマノフ王朝御用達。
第8位 45度のウォッカ
ボルスカヤウォッカ ・・・オランダ最古の酒造メーカー製品。クリアな味わい
ギルビーウォッカ45 ・・・ジンの名門ギルビー社製。ピュアでスムースな味わい
ハンター45 ・・・ハーブエキスなどをジュニパーベリーの蒸留酒にブレンド。狩人がウォッカに木の実を浸して飲んだ由来。
ハンター・ウォッカ ・・・ジンジャー、クローブ、ジュニパーベリーの香りのウォッカ
スリヴォヴィツア45 ・・・イエロープラムを使い2回の蒸留をする。ブランデーに近い風味。
第9位 43度のウォッカ
オールドウォッカ43 ・・・スピリッツにアルメニア産ブランデーを混ぜリンゴやナシの新芽を浸し樽熟成させたウォッカ
第10位 40度のウォッカ
アブソルート ・・・デンマーク産。6回蒸留と仕込みに天然水を使用することでクリアな喉ごし
アブソルート シトロン ・・・柑橘系の天然フレーバーを加えた爽快でフルーティな味わい
アブソルート カラント ・・・天然カシスの香味成分を配合。やわらかな味わい
アブソルート マンダリン ・・・精油にも使われるマンダリンオレンジの香味をブレンド。やさいく華やかな味わい
アブソルート ペッパー ・・・グリーンペッパー、ハラペーニョの辛さと香味。ほどよい辛さ
アメリカンウォッカ ・・・3回以上の蒸留を繰り返し活性炭でろ過した滑らかな舌触り
ベルべデール ・・・ポーランド産ライ麦100%使用。4回蒸留によるクリアな味わい
ブラヴォドブラックウォッカ ・・・アジア産の薬草で黒く染まった珍しいウォッカ。組み合わせで様々な色になる。
ボル・トリニティ ・・・ウォッカ、オレンジ、シトラスが200ml×3セットの珍しいボトル
キャビアウォッカ ・・・ドイツのハンブルク産ウォッカ。ドイツ皇帝のキャビアに合う酒をという命令で出来たウォッカ
チェリードライ ・・・チェリーと天然果汁エキスを加えてから醸成したリキュールに近い味のウォッカ
ショパン40 ・・・100%ポーランド産のライ麦を使用。クリアな味わい。窓つきボトルが特徴。
ダンツカ40 ・・・グレーン100%のピュアな味わい。活性炭でろ過している。
ダンンツカ・ブラック・カラント ・・・グレーンウォッカにミネラルを除去した水を配合。黒スグリエキスが効いている
ダンツカ シトロン ・・・レモン風味のフレーバードウォッカ
ダンツカ グレープフルーツ ・・・グレープフルーツの華やかな酸味とほのかな甘さが人気のウォッカ
デルジャプナヤ ・・・厳選されたグレーンでマイルドな味わい。ロシアのノヴゴロドに蒸留所を構えるロスアルコ社が製造
フィランディア ・・・光り輝く氷河をイメージした美しいボトル。フィンランド産大麦のみを使用し繊細な味わい
フィランディア クランベリー ・・・天然の氷河水を使用。クランベリーの果汁が効いている
フリースウォッカ ・・・6回の蒸留や仕込みに天然水を使用し、透明感がある仕上がりになっている。
カムチャッカ40 ・・・アメリカでは常に上位3に入る定番ウォッカ。ピュアでキレがある。
カルロフウォッカ ・・・クセが少ないのでカクテル向き。フランス業者リーセン社製。
コードズブロッカ ・・・チェコ産。冷やしたものをストレートで飲むのが人気。
クレムリンスカヤウォッカ ・・・フランスで有名なパジェ社製品。割って飲めるよう甘口になっている。
クルレフスカ ・・・ポーランド語でキングやクイーンの意味。厳選されたライ麦小麦で出来ている。
クバンスカヤ ・・・レモンとオレンジ由来のフルーティな味わい。
ニコライ40 ・・・本社のシーグラム社からのノウハウをもとに日本のキリンシーグラムが作る国産ウォッカ。
オルデスローエ ・・・パーフェクト ドイツ産の小麦を使用し、6カ月樽熟成させている。
オージェフーフカ ・・・くるみエキスをブレンドし、ナツリキュールに近い味わい。強い甘みがあるのでお菓子にも使われる。
ポルスカ40 ・・・ライ麦の甘さをほんのり感じる優しい口当たり。冷凍庫で冷やしてストレートがおすすめ。
ロイヤルティ40 ・・・4代目当主が発売したプレミアムウォッカ。オランデで愛飲されている。
ルスカヤ40 ・・・蒸留したジャガイモを白樺と石英で濾過。シナモンの香りが特徴。
スカイウォッカ ・・・温度を変えた4回の蒸留、3回の濾過でクリアな飲み心地を実現。
スミノフブラック ・・・ロシア産のグレーンを100%使用しモスクワで生産している。
スミノフレッド ・・・活性炭ろ過で済んだ味わい。世界中にウォッカの存在を知らしめたウォッカ。
ストリチナヤウォッカ ・・・なめらかな口当たりが人気。銘柄名は「首都」の意味。ラベルにはモスクワのホテル。
ツヴァルスキーウォッカ ・・・さっぱりとした味わいなのでカクテルベースに最適。
ブラディバーウォッカ ・・・イギリスで人気の切れ味が良いウォッカ。糖蜜を3度蒸留。
ウィルキンソンウォッカ40 ・・・大麦をとトウモロコシを85度以上で蒸留。爽快な味わい。
ウォルフシュミット グリーンラベル ・・・純度が高くカクテルにもストレートにも使える。アメリカで人気。
ズブロッカ40 ・・・ポーランドに群生しているバイソングラスを漬けた桜餅に似た味わいのウォッカ
ズブロッカ ・・・ロシア産のまろやかな味わいで「ウォッカの女王」と呼ばれるほど人気
第11位 37.5度のウォッカ
アレキサンダー37.5 ・・・カクテルベース向きで柑橘系との相性良し。
ブラックデスウォッカ37.5 ・・・原料はさとうだいこん。名前の割りにクセが無く甘さを感じる
ギルビーウォッカ37.5 ・・・世界で愛飲されているギルビー社。活性炭でろ過しスムースな味わい。
ユザールウォッカ ・・・穀物を3度蒸留、チャコールフィルターでろ過しピュアな味わい。
ミルキーウォッカ ・・・原料にミルクから抽出したラトレーゼを100%使用した珍しいウォッカ。
ポーラーアイス ・・・冷凍庫で冷やしショットグラスで飲むのが人気。「北極の氷」の意味
プーキシン ・・・グレーンを100%使用したクリアな味わい。
スコルピオウォッカ ・・・100%グレーンを使用しており、中に食用サソリが入った珍しいウォッカ。
第12位 35度のウォッカ
ペルツォフカ35 ・・・ブラックペッパー、レッドペッパーを使った辛口の味
段違いにアルコール度数が低いウォッカは無い
アルコール度数80%を超えるものとは反対に、度数の低いウォッカももちろん存在しますが、基本的にウォッカというお酒はアルコール度数が高いものなので、ビールや日本酒のようにアルコール度数が5%、15%というようなものはありません。
一般的な製品の度数が40%であるため、これより数値が少なければアルコール度数低めに分類されます。
40%を切るものでよく知られているのがギルビーウォッカで、これはイギリスのW&Aギルビー社が製造している製品です。
アルコール度数は37.5%。
150年以上の伝統製法を守り続けているメーカーであり、質の高い蒸留器を使って磨き上げ丹念に濾過していることから、作られるウォッカは滑らかな味わいと洗練された香りが特徴となっています。
口あがりがまろやかで飲みやすいことから、初心者でも手が出しやすいウォッカとしても知られています。
フレーバーウォッカはアルコール度数も低くなる
ギルビーウォッカよりもさらに5%低い、アルコール度数37%のウォッカが、スカイウォッカのインフュージョンシトラスです。
アルコール度数40%のスカイウォッカにシトラスとライムがプラスされた爽やかな商品で、滑らかな口当たりと爽快感が味わえます。
フレーバーウォッカなので厳密にいえば純粋なウォッカではありませんが、カクテルにしなくてもそのままシンプルに楽しめることから、初心者にもおすすめできる製品です。
初心者はフレーバーウォッカからスタートしてみて
ウォッカはアルコール度数が低いものでも37%くらいまでしか無いので、普段お酒を飲まない人や度数が低いものしか飲まないという人には強すぎて、なかなか飲みにくいお酒とも言えます。
しかし純粋なピュアウォッカでは無くレモンやシトラス、オレンジなどの風味が加えてあるフレーバーウォッカであれば、カクテルのような感覚で飲めますから、こちらから始めてみると良いでしょう。
こういったものはアルコールの臭いも抑えてあるので、あまり強いと感じず飲めるものも多いです。
カクテルにすればもっと飲みやすい
アルコール度数40%のウォッカでもカクテルにすれば度数が低くなって飲みやすくなります。
例えばオレンジジュースで割ったスクリュードライバーはアルコール度数12%ほどです。
その他モスコミュール、ウォッカバック、ウォッカトニック、ウォッカリッキー、ブラッディメアリーといったロングスタイルのカクテルはどれも10%~15%程度と飲みやすい度数になっています。
その他の有名所のウォッカベースカクテルのアルコール度数は、
チチ・・・8度
セックスオンザビーチ・・・9度
ソルティドッグ・・・11度
ブルーラグーン・・・24度
ホワイトルシアン・・・25度
カミカゼ・・・25度
コスモポリタン・・・26度
ロードランナー・・・27度
バラライカ・・・27度
雪国・・・30度
ブラックルシアン・・・33度
ゴッドマザー・・・36度
となっています。
ご自身のお酒の強さに適したアルコール度数のウォッカカクテルを楽しんでください。
ウォッカはエンプティカロリーだから太らない?
ウォッカはアルコール度数が高いだけあって、カロリーも高めです。
そのカロリーは100mlあたり228kcal。
ビール100mlのカロリーが40kcalなので、ウォッカのカロリーは5倍以上ということになります。
そこで良く言われるのが、「アルコールのカロリーはエンプティカロリーなので太らない」ということ。
アルコールのカロリーは、体温が上がり、血流が良くなるといったアルコールを分解する過程で全て消費してしまうため「エンプティ」扱いというものです。
確かにエンプティカロリーは身体に蓄積されないので、お酒をだけを飲んでる分には太らないというのも事実。
しかしエンプティというのは、栄養が空っぽという意味でカロリー自体は存在しています。
そしてそのエンプティカロリーが優先的に消費されるため、食べたら食べた分だけのカロリーが脂肪になりやすいのです。
じゃあつまみを食べなければ良いのかとなりますが、そうすると肝臓への負担が大きくなり、脂肪肝・肝炎といった病気を引き起こしてしまいます。
やはり適度に飲んで、適度に食べるのが一番です。
こちらも良く読まれています
ウォッカのおいしい飲み方知りたい人必見!おすすめの割り方はこれ!