ブラッディマリーのためのウォッカ!唐辛子の風味のペルツォフカ
ウォッカの原料は?でもご紹介したとおり、ウォッカは使う素材によって様々な表情を見せてくれますが、中でも面白いウォッカをご紹介します。
17世紀にウクライナ地方で誕生した、唐辛子のフレーバードウォッカである「ペルツォフカ」。
その後はロシア全体に広がっていきましたが、1931年から2本の赤唐辛子がシンボルマークとして使われるようになり、国家公団のサユーズプロドインポルトのブランドとして定着して、現在に至っています。
ウォッカに、赤唐辛子と黒胡椒、クベバ(胡椒科)を漬け込んだスピリッツを加えたフレーバードウォッカです。
材料からも分かる通り、糖分が入っていないので、ピリ辛でパンチの効いた切れ味のある飲み口が特徴です。
見た目からして辛そうですが、激辛というわけではなく、ウォッカと辛味が絶妙に調和しています。
その切れ味のある味わいから、ロシアでは「ウクライナの剣」と呼ばれていたそうです。
また、風邪をひいた時の特効薬として、ストレートで飲まれることがロシアでは一般的です。
寒い夜にはペルツォフカを冷やして飲めば、アルコールと香辛料の相乗効果で体がポカポカと温まりますね。
アルコール度数は35%とそのまま飲めそうですが、日本ではウォッカベースの定番カクテルである「ブラッディメアリー」のベースとして使われていることで知られています。
ブラッディメアリーは好みでタバスコ、胡椒、ウスターソースなどを入れますが、ペルツォフカを使えばこういったスパイスを付け加えることをしなくてもスパイシーで美味しいカクテルができるので、ブラディメアリーのベースとして人気が高いです。