ロックで飲むのがおすすめなウォッカとは

ウォッカは癖のないお酒

ウォッカは原料を蒸留して濾過する方式で製造されるので、エタノール成分以外はほとんど無味・無臭・無色、アルコール度数も高くなります。そのため、一般的には強いお酒として知られ、女性にはなかなか手の出ないと思われがちですが、実際にはロックやストレートで飲んでも爽やかな味わいを楽しめます。

 

ウォッカの度数は?アルコール度数が高いウォッカランキング!で紹介しているような強烈なウォッカの中には、とてもロックやストレートではきつくて飲めないタイプもありますが、基本的にウォッカの特徴は癖のないところです。
そのままでは飲みにくくても、果実とも相性が良いです。
もちろんカクテルのベースとしても良く使われますが、様々な飲み方で美味しく飲める懐の深いお酒です。常温でストレートで飲むのもいいですが、冷凍庫で冷やしてトロトロにして飲んでも飲みやすい。丸い氷を入れたグラスに注いで、ちびちびと飲むロックスタイルもおすすめです。氷が少しずつ解けていくので、アルコール度数が下がっていき、そのたびに味わいが変わっていくのを楽しめます。ロックにすると大量のウォッカを飲んでいると思いがちですが、氷が入っている分一杯あたりの量はカクテルとそんな変わりありません。ウォッカは柑橘系と非常に相性が良いので、ゆっくりと氷が解けていくのと合わせてレモンやライムを垂らすと、飽きずにずっと飲めますよ。もちろん炭酸水やソーダなどとの相性も抜群です。

 

 

 

スミノフのロック

ウォッカを生産する国として最も有名なのがロシアです。現在でも多くの愛用者がいて、まるで水を飲むように飲む人もいます。ロックで飲むのがおすすめの品種としては、まずはスミノフがあります。ロシアの皇室御用達の正統派で、定番商品と言っていいでしょう。世界的に有名な銘柄で、最も生産量が多いと言われています。赤いラベルも非常に有名で、代名詞とも言われています。伝統的な製法で時間をかけてゆっくりと繰り返し濾過して、雑味や濁りを徹底的に取り除いたクリアなお酒です。ただストレートで飲むと独特の苦みがあるので好き嫌いが分かれるところですね。そこでロックです。
氷を入れたグラスに注いで、ゆったりと飲むとアルコール臭さを感じずに飲めるようになります。スミノフはストレートよりロックがおすすめです。
アルコール度数は40%と高いですが、さらにもう少し度数が高いほうが良いという人には、スミノフブルーがおすすめです。
度数は50%で、アルコールのどっしりとした存在感があり、ピュアな味わいが楽しめます。
まろやかなスミノフ・ブラックも洗練された味わいで、これまたロックに合います。

 

ストリチナヤのロック

ストリチナヤもロシアを代表するウォッカのひとつです。かつてのソビエト連邦時代から国営会社として運営されています。数多くのバリエーションがあることでも有名です。ストリチナヤ・オリジナルは厳選された小麦やライ麦を使い、岩盤層から組み上げたミネラルウォーターを使い、伝統的な製法で作られています。芳醇な香りが特徴です。
滑らかで品のいい口当たりで、ロックでおいしいウォッカといえます。
シトラス37.5も色々な飲み方で楽しめます。ストリチナヤにレモンの風味を足したもので、爽やかで心地よい香りが特徴です。透明感があり、すきっとした飲み心地です。オレンジ37.5バージョンもあり、こちらはオレンジの甘みと柔らかさが感じられる製品になっています。抜群の飲みやすさでロックでも女性にもおすすめできます。

 

 

ピュア系ウォッカのロック

ピュア系と呼ばれるウォッカは一般的に氷で飲むのに向いています。たとえばアブソルートは、良質な原料を厳選し、連続蒸留法で濁りや雑味を徹底的に排除した製品です。ピュア系では一級品と呼ばれるほどに味わいが良く、価格も手頃です。アルコール度数は40%ですので、氷を入れたグラスでちびちびと飲むのに適しています。
ベルヴェデールもこだわりの製法で作られた製品です。井戸から組み上げた超軟水を使用しており、日本人向きと言えるでしょう。名称通り、ベルベットのような滑らかさがあります。バニラとクリームの香りがほのかに漂う上品なお酒です。甘みと辛味の配合が絶妙です。

 

 

 

フィンランディアのロック

フィンランド産のプレミア銘柄がフィンランディアです。フィンランドもロシアと同じく寒冷地であるため、度数の高いアルコールが好まれており、数多くのブランドがあります。フィンランディアはなかでも一級品として知られた製品で、伝統製法によって製造されています。蒸留所のいくつかはフィンランドの国家遺産に指定されているほど、歴史と伝統のあるアルコールブランドです。透明性が高く、クリアな味わいを持っています。1万年以上前から存在している氷河が作り出した石によって濾過された天然氷河水を使用しており、水だけでも価値があるとされています。複圧蒸留システムという珍しい手法で製造されています。この方法で作られるのは1種類のみで、癖のない澄み切った味わいは是非ロックで味わってみてください。

 

ウクライナのネミロフのロック

1700年代から存在している老舗のネミロフもロックで飲むのに向いています。純度が高く、クリアな製品です。こだわり抜いた原材料の組み合わせによる品質の高さで知られています。わずかな苦味と甘い香りが特徴です。度数は40%と比較的に飲みやすい製品です。価格も手頃で手に入れやすいです。ネミロフ・レックスという高級品もあり、優雅で気品のある味わいで人気です。

 

ズブロッカのロック

野生のバイソンが好んで食べる貴重な「バイソングラス」をウォッカに漬け込んだのが「ズブロッカ」です。
見た目は薄い緑色で、一口飲むと不思議な香りと甘さが際立ちます。ロックにすると味がしまるのでおすすめ。
その味はよく桜餅に例えられ、異国のお酒ながら懐かしい気持ちになれますよ。

 

奥飛騨のロック

米を原料にした日本産のプレミアムウォッカ「奥飛騨」はまさにロックで飲んでいただきたい一本です。
普通のウォッカは小麦、ライ麦、トウモロコシなどが原料に使われますが、日本人の口に合うのはやはり米を使っているからでしょうね。
ほのかな甘みととろける舌ざわりを是非味わってみてください。

 

シロック

ウォッカは穀物でできているのが普通ですが、シロックはなんとブドウからできています。
というと普通に作ったウォッカにブドウを漬け込むなどしてフレーバーをつけたタイプを想像するかもしれませんが、そうではありません。
二種類のブドウをワインと同じように醸造し、それを単式蒸留でブドウの風味を残しつつウォッカにします。
そのフルーティな味わいは是非ロックやストレートで味わってください。