塩にこだわるとカクテル「ソルティドッグ」は面白い!
船の甲板で潮水をかぶりながら汗まみれ、塩まみれになって働く姿から名前が由来したカクテル「ソルティドッグ」は、1940年代にイギリスで生まれたと言われています。
元々、ジンベースのカクテルで、呼び名も「ソルティドッグコリンズ」というカクテルでした。
ソルティドッグが本格的に流行したのは、1960年代にアメリカに渡ってからになります。
作り方としては、ウォッカを20ml、グレープフルーツジュース40mlを、塩でスノースタイル(グラスの淵に塩が付いた状態)にし、氷の入ったオールドファッションドグラスに注ぎ入れステアすれば完成です。
ちなみに、スノースタイルにしない場合は「ブルドッグ」「テールレスドッグ」「グレイハウンド」等と呼び方が変わります。
ウォッカのおすすめの割り方の代表格といっていいでしょう。
グレープフルーツのすっきりとした口当たりと喉ごしが特徴のカクテルですが、スノースタイルの塩をグラスに落としてから飲む人や、先に塩を舐めてから飲む人と様々な飲み方があります。
塩を残しても失礼にはあたらないので、自分の好みの方法で安心して味わってください。
割る材料が1種類だけなので、味の調整がしやすく男性でも女性でも味を楽しむことができます。
グラスのふちに塩をつけるのはスノースタイルと呼ばれ、ソルティドッグの他はマルガリータが有名ですね。
このスノースタイルというのは実は日本だけの呼び名で、英語ではrimmed with salt(sugar)と呼ばれます。
ソルティドッグに塩がついているのは見た目が美しいだけでなく、グレープフルーツの甘みを引き出すためです。
スイカに塩、もしくはメロンに生ハムと同じような効果があります。
グラスについたスノースタイルの塩がアクセントとなり、そのまま飲むだけでは感じられない甘さを引き出してくれます。
また、ソルティードックに使う塩はなんでもいいのですが、バーでよく使われるのは「マルガリータソルト」という塩です。
マルガリータソルトの特徴は、キツさを感じないマイルドなしょっぱさ。
名前のとおりマルガリータによく使われる塩ですが、ソルティードックにも合います。
ソルティードックにこだわるバーは使用する「塩」にもこだわりを持っていて、「食卓塩」「マルガリータ・ソルト」だけでなく「海塩」や「岩塩」を使っているところもあります。
塩の味ひとつでソルティードッグの味わいも変わってきます。
お気に入りの塩を見つけるのも楽しいので、是非色々な塩を試してみてください。